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手術後に縫合不全で激痛。不安感でノイローゼ。気持ちを楽にした4つのこと。

2017年5月10日

大腸の手術後に強烈な不安が発生しました。

手術後に縫合不全が発生したのです。腸液の漏れる場所の特定もされず、再手術の可能性もあり、激痛です。

強烈な不安が発生しました。

ベッドの上で身体から6本の管を出した中で悩み、

結果として見つけた気持ちを楽にする為の方法の4つをシェアします。

私と同じように手術後に何かが起こり不安でいっぱいのあなたへの記事です。

 

気持ちを楽にするために役に立った4つのこと

①過去の判断を悔やむのを止め、未来のために今何ができるかだけを考える

②失う事を受け入れる

③過去の判断の変更を恐れない

④個室に入る

 

不安感が発生した経緯

私は今回の入院で直腸を残して大腸を切り取りました。

手術の事前説明では大腸に狭窄の出来た限られた20~30cmだけを切る予定でした。
開腹すると造影検査で発見されなかった小腸と大腸の瘻孔(ろうこう:穴で繋がる)が見つかりました。

手術が完了すると大腸は肛門に近い直腸部分だけを残し殆ど無くなってました。

これにより便が固まらなくなるので、これからは一生下痢状態となりました。
病名はクローン病と指定されます。腸に意味もなく炎症や穴が開いてしまう難病です。

手術後に吻合不全が発生した

私の場合は手術の後に吻合不全が発生しましたのです。

大腸と小腸の腸管の悪い部分を切り取り縫い合わせた箇所がシッカリと接合しなかった。

腸の液がお腹(腹腔内)に大量に漏れたのです。

縫合不全トラブルは腸を切った時に5%の確率で発生すると聞いてました。私の場合は二箇所を縫合したので単純に確率は倍の10%くらい?

 

お腹の中に腸液が漏れ続けると激痛が続く

腸液が漏れてから、お腹に液が溜まり痛くて苦しくてたまりませんでした。

お医者さんも二箇所の吻合部のどちらから漏れているかの原因をハッキリと特定できません。
お腹の中はCT検査をしても、内臓が絡み合っていて簡単に特定ないようです。

お腹が痛く、苦しく、眠れなく、深夜に幻覚まで見ました。

もういっそのことこのまま終わりにしてくれと思うほどの苦しさで、
スマホで尊厳死を検索し、スイスやベネルクス三国では合法化されていると知りました。

 

消化器官の液をドレーンチューブで排出する

腸液の漏れは止まる気配もなく、お腹に3本のドレーンを取り付けた状態で腸液を体外に出していきます。
お尻には便を排出する管をつけ、口からは胃液を取り出すチューブで液を排出。

首には中心静脈カテーテルを指して点滴で栄養を取ります。

全部で6本の管が身体に繋がれています。

絶食はもちろんのこと絶水で経口では何も摂りません。

のどが乾燥して痛くなると水でうがいをして吐き出すのです。

管を沢山つけたまま時間が経ちます。

腸液がお腹の中のどこから漏れているかも明確でなく、治療方針もはっきりせず、不安で不安で仕方がない毎日です。
看護師さんに不安で仕方が無いと泣き言をこぼしもしました。

 

気持ちを楽にした4つのこと

激痛と眠れなくて思考が混乱した脳が考えつき、思考の方向を変えて不安が減ったことをシェアします。

①過去の判断を悔やむのを止め、ただ未来のために今何ができるかだけを考える

縫合不全トラブルが起きてからは後悔して悩みました。

手術をせずに様子を見ることにすればよかった、病院にもっと早く来ていればよかった、暴飲暴食しなければ、生活を安定させておけば、悩まないようにすれば・・・などなどと過去を振り返り後悔ばかりが頭を支配します。

他人への責任転嫁もします、お医者さんが手術に失敗したんだ、検査でもいつまでも原因を掴めない医者だと恨みもしました。

不安感はどんどん大きくなるばかり。
悩みすぎて不安感が高まりすぎた時に脳が限界が来たのか思いつきが出てきました。

過去の自分そしてお医者さんの判断と行動が精一杯のことをやったと認めるようのなったのです。
そして、とにかく今何が最善な行動かと考えしかないと決めたのです。

そうすると前向きになれました!

自分は自分を治すために最良と思うことを考えてやってきた。
お医者さんも最善を尽くして対応してくれたと認める。

過去を認め、今未来のために何が出来るか考えよう、そう考えるしか無いと変わったのです。

②失う事を受け入れる

私たちはいつか死ぬ人間です、また老いていく人間です。

歳をとって病気になると何かを失っていきます。
病院に入院するということは何かを失うということでもあります。

20歳以下なら回復して前より良い身体に成長していく可能性もありますが、45歳ともなると前より良くなることはない、現状維持か前よりは悪くなる。
当たり前です、人間の老化と同じです、失っていく事が当たり前なのです。

良くなっていくことは有りません、今後のiPS細胞などの技術が発展したら分かりませんが基本は現状維持か悪くなるです。

私は大腸が無くなり便は水様便しか出なくなりました。

そのため常に肛門に便意を感じて便を一日に10回も行かなければならなくなりました。
1日に1回程度の便であった状態から快適さを失ったのです、トイレを常に探して生きるということです。
トイレに行くたびに固まらない便を見て普通の生活ができなくなると不安感に襲われました。

しかし、ふと失う事を当たり前だと理解することで不安が減りました。

「失うことを受け入れた」のです。

今、未来に向かって何ができるかを考えるようになったのです。

長時間出かけるときはオムツを履いておこうとか、トイレグッズの持ち歩きを考えるとか、そんなことを考えて前向きになれました。

 

③過去の判断の変更を恐れない

過去の決断を変更するには勇気が要ります。決断と変更の二回の後悔をするからです。

何故なら変更したことへの後悔に加えて決断を変えてしまう後悔を持つからです。

しかしながら、今の最善を考えるなら過去の決断に左右される必要は無い。

今の決断であって過去とは関係無く、今の最善の判断が偶然に過去の決断と逆になったというだけだから。
そうやって判断した後も考え続け、刻一刻と変わる状況と心理変化を考慮して”今”の最善を求めていく。

そう考えると過去の決断に引きずられずに気持ちが楽になりました。

 

④個室に入る

病院に入院していると、思考が変になってきます。

体は痛くてしかたがなく、行動は病室のベッドとトイレを往復するだけ、酷い時はベッドに寝たままで小便と大便です。

また、痛みがひどくて朦朧としているので、本もテレビも見る気になりません、電話やチャットなども辛すぎてできません。

ただ「痛い痛い」と一日中耐えているのです。手術後の痛みはスーパーの激痛レベルでした。寝ることもできないし、身体の位置も痛みが一番軽い位置から動かせません。

そして、痛みが軽くなってテレビや本を見れるようになっても、原因が明確にならないので何時悪い状態に舞い戻るのかとビクビクして不安感が増えてきます。

正直、この記事を書いている今、腸液の漏れが微少になった今も怖いです。

また何処か違う方向に腸液が漏れ出しているのでは無いか、2ヶ月半も食事をしていなかったので、食事を始めたらものが詰まって腸閉塞などの違う病状が出るの出るのでは無いかと怖いです。

 

この不安を増長するのが大部屋の周りの人達の病状です。

四人部屋ですのでカーテンを閉めていても医者や看護師さんの話す声が筒抜けです。

周りの人の状況を認識してしまいます。

手術後に順調に回復していたのに、或る日突然悪化する人を何度も聞きました。
夜中に大量出血して廊下で気を失って倒れた血だらけの人を見ました。
癌の治療をしていた人が容態悪化して集中治療室に送られ戻ってこない。
退院が明日と聞こえた隣のベットの人が突然の腸閉塞が発生し口から小腸に通す管を入れられて苦しそうに唸り出す。
回復が遅く食事が録れなくて30kgまで痩せた人が毎日苦しんで看護師さんに何度もナースコールしている。
動けずに小便や便をベッドでする人が居るので、病室は誰かが便をすると臭いトイレに居るよう。

そこから自分は脱出できず、気分は完全に牢獄に居るようでした。

この苦しみを軽減するには他人が見えない個室に移動すれば良いと気が付きました。

しかしながら、私の入院した病院は個室が最安値でも1日3.8万円だったので私の財力では無理でした。

払えるのであれば個室にすると不安感が減り回復が早くなります。
近隣の病院を調べると4人部屋を敷居で区切ったものが5000~10000円の半個室というものも有りましたので価格が納得できるなら個室に移ると気分の回復の役に立ちます。

 

終わりに

私のシェアしたい内容の四つでした。

①過去の判断を悔やむのを止め、未来のために今何ができるかだけを考える

②失う事を受け入れる

③過去の判断の変更を恐れない

④個室に入る

手術後で先が見えず不安でいっぱいと思いますが時間が解決してくれると信じてください。

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