コラム

手術後に腸管がくっつかない吻合(ふんごう)不良が発生、治る過程は癒着(ゆちゃく)!

手術後3日目になってもお腹の激痛が減りません。

お腹が気持ち悪くて仕方がなく、吐き気が止まらず、

ゲボッと緑の液体を吐き出す。

レントゲンとCTでチェックしてもらうと吻合(ふんごう)不良でした。

吻合不良とは、切り取って繋ぎなおして接続部がくっつかずに漏れ出すこと。

私の場合は、大腸をほぼ全部切り取り、小腸と肛門近くをつなげた場所で漏れてました。

 

何も飲みもせず、食べてもいなくても、

胃液も、腸液も、自然に体の中で作られ、

腸を流れていきます。

そして、吻合不良の穴が開いた部分から

お腹の中(腹腔)に漏れ出します。

腹腔が激痛になりました。

*縫合(ほうごう)不良ではなく吻合(ふんごう)不良です。

縫合は糸の縫い方が悪いという意味、吻合はくっつきが悪いという意味。

 

腸の吻合不良は癒着で治ります

 

吻合不良で長期入院した話です。手術後1ヶ月半です。

手術後三日目に吻合不良が発見されました!

小腸と小腸の接続(吻合)が上手くいかなかったのです。縫合不良は腸の手術では数パーセントは発生しすると手術前にも説明は受けました。私の場合は2回の大腸の手術で1回発生なので50%の発生率。

吻合不良部から腸液が漏れ出しお腹の中(腹腔)に溜まりました。

腹腔内の二ヶ所に漏れた腸液が溜まる場所が発生。ひとつ目から腸液を抜いた時は1.6リットル、ふたつ目から抜いた時は1.2リットル。ふたつめからの漏れが止まった頃に三ヶ所目が発見されました。

お腹(腹腔)に液が溜まっているときは圧力で激痛です。しかし液を抜くと一気に楽になるので圧力がかかって痛くなっていることがよくわかります。

液を抜くためにお腹(腹腔)へドレン管を差し込むのですが、これが歯がガチガチして叫んぶほどの激痛です。局部的な麻酔はしてくれているのですが、痛みで泣くを超えて脳が叫び出す痛みです。

 

ドクターは吻合不良の自然治癒は1ヶ月以上かかると言う

ドクターの説明は吻合不良は待つしかないので1ヶ月はかかるとのこと。

仮に縫合不良がなければ一間週間で退院できるので4倍です。

痛みでフラフラしながらの私は腸の接合は外傷と同じように数日で繋がると勝手に想像してました。
漏れた腸液がお腹の中で菌を撒き散らした状態が治るのが1ヶ月なのだろうと。

 

1ヶ月かかる理由は自然に腸が塞がらないから

一度漏れた吻合不良部は自然にはくっつきません。

腸液が吻合不良部を流れ続けるから。

腸液の漏れ止めるのは周りにある腸管やお腹の内側の壁が癒着して穴を塞ぐことです。

癒着という言葉は聞いた事があると思います。私も大腸の手術は二回目なので単語は知っていました。運が悪いと発生するのだろうというレベル。

腸は長い管で、ホルモンを想像してもらうとわかるように長い一本ものです。

お腹を開けて腸の手術を行うと腸が隣の腸とくっつく自然治癒力が動き出します。一本の管の外側同士がくっついて固まり出す感じ。伸びた麺がくっつくイメージです。癒着した腸は取り出しても一本の長いものにならず所々がくっついた固まりになります。

これが癒着です。

癒着を最小限にする為には腸を固めておかないことが大事なので、ドクターは手術の次の日から歩くように指導します。

癒着が完成するスピードは最低でも一ヶ月

今回の私の場合、

吻合不良を止めるには不良部分の周りに有る腸管が癒着して穴を塞いでくれるのを待つという手法です。

待っている間は、漏れた液を排出するためにお腹に腹腔ドレーン管を挿します。

漏れ出した腸液を外部に排出し続けます。

排出液は初めは一日に200mlほどでだんだんと減少しました。吻合不良部が少しずつ癒着で狭くなっていくのです。

排出液の減少に従ってドレーン管の直径を三段階に細くなっていきます。最後は吻合不良の穴は周りの腸管が癒着で塞いでくれました。

癒着が進行するスピードは通常の傷が治るスピードに比べて遅いのです。

治療に1ヶ月かかるとお医者さんが言った意味は、傷が治るのではなく癒着で塞がれるという意味でした。

最終的に、手術3日後に吻合不良が発見されてから1.5ヶ月でかかりました。

吻合不良の治療は最低でも1ヶ月と考えたほうが良さそうです。

退院後に癒着は剥がれないのか?

心配になりドクターに聞きました。

癒着が剥がれたらまた腸管から腸液が漏れだすのでは無いのか?
体幹を使う運動や、腸の部分を大きく動かすウォーキングをしても良いのか?

ドクターの答えは問題無いとのことでした。一度癒着してしまえば剥がれないと。

 

他の心配としてはお腹の中で癒着が悪さをしないかも心配です。

ドクター曰く、私の小腸は前回の手術で既に癒着だらけだのため特に変わらないということ(泣)

 

吻合不良になった時の心構えをまとめ

私は吻合不良は傷のように時間が経つと治ると考えてたので腸液が漏れ続けることに毎日不安でいっぱいでした。

どうして傷なのに塞がらないのか?と毎日悩んでました。

しかしながら癒着が治療法と理解していれば日数が長いことやドレーン管から腸液がずっと出続けることを落ち着いて観察できた気がします。

吻合不良が発生したあなたの少しでも役に立てば、そして少しでも気持ちが楽になってくれたらと思い経験を記事にしました。

吻合不良のあなたの腸が早く癒着すること祈っています!

緑の液が出続けるのは心配いりません。減っていき、止まります。でも、ゆっくりゆっくりです。

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